ぶろぐ2

 昨年の忘年会にて『葬送のフリーレン』への批判をワーワーギャーギャーとしていれば、『王様ランキング』というアニメがあることを教えてもらい、その夜寝転がりながら一期を全て観終わり、朝方泣いていたのはいい思い出だった。

 

そして先日、メルカリで漫画版『王様ランキング』を購入した。

これはやはり絵本なんだと、台詞の少ないコマを見て思うが、なんで私はこんなに絵本に感動するのか、とも驚いてしまった。アニメの方が話の組み立て方が上手くて、謎を残しながら進んでいく展開でぐいぐいと観ることができる。

 

ヒリングという主人公の継母にあたる女性がいるのだけど、彼女は僧侶であり回復能力を持っている(ヒーリング)。この漫画がすごいと思うのは、ヒリングが相手を回復させるとき、非常に疲弊する描写があることだ。魔法で相手を癒すときに、使うのは、MPであったり魔力であるわけで、大抵は治療者は疲れたりしない。魔力が減るだけだ。

 

ヒリングは味方を治す際に、すごく疲れる。ぜーぜーと荒い息を吐くくらいに疲れている。私はその描写を見たときに、深く感動したのだ。治したものが疲れて、治されたものがケロっとしている。ここに、「不平等」などは存在しない。すごくリアルなのだ。誰かの傷を治療し回復させることが労力を必要とするという事実が、ありありと感じられた。

 

今日読んだのは

『道徳形而上学の基礎づけ』の一部

『イエローページ』の一部

 

前者は、探していた箇所を探し当てることができた。「範型」「原型」の箇所。論理性と道徳性を比べて、道徳性の基礎づけの方が必要だと思っている。

 

後者は、『風の歌を聴け』の章を読む。鼠が死者だという解釈もあるのね。【こういう本を読むとき、つねに謎解きをしていることを忘れないでいよう。謎解きは楽しい、のだろうか】