ぶろぐ 

 ミステリー小説をどう読むかには今後も苦労するだろうし、たぶんそれが読む楽しさにも繋がっているとは思うけれど【ここまで書いてもう書く気力がなくなっている。書く体力がない単純なスタミナのせいかいもしれないが、もう書くことがどうでもよくなってしまっているのだ。いま書いていることはもはや嘘にみえる、といった「本心vs嘘」の図式を用いるわけではないが、とかくそんなことは思ってもいなかった、と言いたくなる】

 

 ミステリー小説を2冊読んだ。

 『世界でいちばん透きとおった物語』

 『水車館の殺人

 

 前者の方は、文章に呆れることも多く、話の展開もミステリー部分と話にかかわってこない部分との差が明瞭で、嫌気がさしながら(飛行機の機内で)読んでいたのだが、肝心のトリックというのには脱帽させられるというか、むしろこのためだけにかけられる労力の果てしなさと、その労力を主に置いて文章を「改変」することへの無注意さ、に驚いた。

 

 後者の方は、面白かった。話の内容はもう書かない。アウトレットのベンチで半分以上の頁を捲った。ネットをみると、「仮面」のギミックに対する執着というか、「仮面」が出てきただけで、これはスケキヨの模倣だとして、見破ったかのような感想がいくらかあり、ミステリー小説がギミックとの照応によって読まれるなら、警察小説を読んだ方がいいとも思った。

 

 2冊とも、1冊目は叔母さんからの勧めで、2冊目は妹が既に読んでいたということがあって読んでみた。ミステリーは知り合いから勧められるに越したことはない?