魅惑するイメージなんて書いたけれど、すっかり熱は冷めてしまった。急落する熱量。
イメージはたしか二つあったと記憶しているけれど、その内の一つが思い出せなくなっている。しょうがない。どうせ、またシャワーを浴びているときにどうしようもなく思い出す。
魅惑するイメージ、のひとつ目
「涙でいっぱいになりながら、とりえあず自身が行える最善の選択として、たらふく
の飯を食っている」イメージ。
己の弱さを突き付けられ、それに向かい合うことで、生まれた一つの選択。それが「まずは飯を食う」ことだ。弱さと向き合った者(たち)が今取ることのできる唯一の行為。
弱さと書いたけれど、これはとてつもなく強いことだ。泣くことには暇は欠かないが、だがそれでも飯を食う、この身体を止めることもできない。とてつもなく苦しいから、とてつもなく食う。このイメージ。
私は、「嫌な事があったときに、ごはんを食べることで嫌な気持ちを吹き飛ばす」ということをしたことがないし、よくわからない。そのようなイメージ、現実逃避としての食事のイメージは、私を魅惑するものではない。おそらく、反対のものだと思う。現実と対面する食事、とでもいえばわかりやすいか。魅惑するイメージはそれだ。
泣きながら、飯を食うシーンを含んだ小説やアニメや映画は多くあるだろうが、それを探すほど、俺は「考えるのを止めたくないね!」。
もう一つのイメージは忘れた。またいつか。